About Rap Dojo

Tech meets Flow.
The Future of Communication.

そんな風に思ったことはありませんか?

僕はあります。ラップを聴くのも観るのも大好きですが、いざ自分でやってみようとすると、驚くほど言葉が出てきません。練習しようにも何から始めればいいのか分からず、途方に暮れていました。

そこで開発したのが、この「ラップ道場」です。僕自身がラップを上達させるため、そして同じように「ラップに挑戦してみたい」「手軽にラップを楽しみたい」と感じている人のために作りました。

ラップとヒップホップの人気

今やヒップホップは、一部の熱狂的なファンだけのものではありません。統計的に見ても、世界で最も影響力のある音楽ジャンルの一つとして確立されています。

18億5,000万人

これは世界中でラップやヒップホップを聴いている人の推定人数であり、全音楽リスナーの約 26% に達します(出典:IFPI)。特にZ世代においては 55% が日常的に消費しており、まさに現代の「共通言語」と言っても過言ではありません。

米国ではストリーミング再生の 4回に1回以上(約25%)がヒップホップ/R&Bで占められており(出典:Luminate)、日本でも Creepy Nuts の「Bling-Bang-Bang-Born」がBillboard Japanで19週連続1位を記録するなど(出典:Billboard Japan)、その勢いは止まるところを知りません。

課題:立ちはだかる「語彙」と「継続」の壁

ラップを始めようとしたとき、最初にぶつかるのが「語彙力(言葉の引き出し)」の壁です。

以前、ラッパーの友人に練習方法を教わったことがありますが、それは想像以上に地味で根気のいる作業でした。初心者が楽しみながら続けるにはハードルが高く、上達を実感する前に挫折してしまうケースが多いのが現実です。

解決策:AIの力で「ラップの楽しさ」へショートカット

そもそも僕自身、プロのラッパーを目指しているわけではありません。同僚や友人との集まりでサラッと韻を踏んで場を沸かせたり、趣味として気軽に楽しめたりすれば、それだけで十分だと考えています。

そこでひらめいたのが、「AIを活用すれば、語彙力不足や地味な練習という壁を飛び越えて、誰もがすぐにラップの醍醐味を味わえるのではないか」というアイデアでした。

対象ユーザー:こんな方に遊んでほしい

「ラップ道場」は、日常のなかで気軽にラップで遊びたい、以下のような方々のためのツールです。

ヒップホップは好きだけど、ラップは未経験という方

「バトルや音源をチェックするのは好きだけど、自分でリリックを書いたことはない」。そんなあなたの最初の一歩に。

現場でしっかり「つかみ」を取りたい方

飲み会やイベント、初対面が集まる交流会などで、名刺代わりにサラッと気の利いた自己紹介ラップを披露し、場を沸かせたい方に。

「自己表現」をもっと自由に楽しみたい方

心の中にある想いやユニークなプロフィールを、型にはまらない形で伝えてみたい方。言葉が出てこないもどかしさをAIで解消し、ラップという新しいフィルターを通して「自分を表現する楽しさ」を手軽に味わいたい方にぴったりです。

用途に合わせて選べる3つの機能

今回の「ラップ道場」では、シチュエーションに応じて使い分けられる3つの機能を実装しました。

フリートピック・ラップ生成

テーマや伝えたい想いを入力するだけで、オリジナルのリリックを自動生成します。好きなビートに乗せて、今すぐラップを楽しめるスタンダードな機能です。

サクッと自己紹介ラップ生成

名前や職業、所属会社を入力するだけで、キャッチーな自己紹介ラップが完成します。例えば「Googleのデータアナリスト」といった専門的な仕事でも、見事なライムに変換。交流会やイベントでの「つかみ」に最適です。

ディープ自己紹介ラップ生成

より自分のルーツや情熱を知ってもらいたい時に。詳細なプロフィールやパーソナルなエピソードを盛り込むことで、ストーリー性のある本格的な自己紹介ラップを生み出します。

初心者でも簡単!「Rap Dojo」3つのメリット

このツールには、ラップ未経験の方でも手軽に楽しめるよう、3つの大きな工夫が詰まっています。

1. たった5秒の入力で、高品質なリリックが完成

名前や職業など、わずかな情報を入れるだけでAIが即座にリリックを書き上げます。自己紹介ラップなら、準備にかかる手間は最小限ですぐに完成します。

2. Gemini搭載で、本格的な「韻(ライム)」を実現

最新AIモデルのGeminiを活用し、ただ文章を整えるだけでなく、ラップの醍醐味である「韻」を巧みに踏んだ完成度の高いリリックを生成します。

3. BGMプレイヤー内蔵で、すぐにセッション開始

生成したリリックをその場ですぐに披露できるよう、BGMプレイヤーを標準搭載しています。別のアプリを開く手間なく、ビートに合わせてすぐにパフォーマンスを楽しめます。

技術構成

Rap Dojo Technology Stack

本ツールがどのような技術で構築されているのか、その舞台裏をご紹介します。

フロントエンド

HTML/CSSと最小限のJavaScriptによる、非常にシンプルな構成を採用しています。開発には「Google Antigravity」を活用。AIに自然言語で指示を出すだけでUIの構築や調整ができるため、複雑なフレームワークを使わずとも、直感的かつスピーディーな開発・メンテナンスを実現しています。

バックエンド

インフラには Google Cloud Run を採用し、Pythonで実装しています。主なライブラリは、LangChainとGemini APIです。

生成ロジックの工夫(2段階アプローチ):

質の高いリリックを生み出すため、Geminiのモデルを以下のように使い分けています。

このように、2つのAIの特性を組み合わせることで、リリックの「クリエイティビティ(意外性)」と、アプリとしての「実用性」を見事に両立させています。

今後の展望:さらなる進化へ向けて

現在は必要最小限の機能を備えたMVP版ですが、今後は「より深く、より日常的に」ラップを楽しめるよう、以下のアップデートを予定しています。

日常の「ラップ化」

日記やToDoリスト、さらにはビジネスのプレゼン資料までラップ調に変換。何気ない日常のワンシーンに、遊び心とリズムをプラスします。

スキルアップ&ゲーミフィケーション

AIと一緒に最高のパンチラインを練り上げたり、AIを相手にラップバトルで熱いセッションを交わしたりと、楽しみながら上達できる練習機能を追加します。

クリエイティブの拡張(音楽×アート)

Sunoなどの音楽生成AIと連携したトラック制作や、ヒップホップカルチャーに欠かせない「グラフィティ」のAI画像生成など、視覚と聴覚の両面から表現をサポートします。

「ラップ道場」を通じて、私自身もスキルを磨き続けながら、誰もがヒップホップカルチャーの熱量と楽しさを身近に体感できるツールへと進化させていきます。

※本プロジェクトは、 Google Cloud AI Hackathon への応募作品として開発されたオープンソース・プロジェクトです。